昼下がり。
「ねぇ、なのは」
ユーノは恋人に問いかける。
「どうしたの、ユーノ君?」
縁側でゆったりひなたぼっこ。
二人で一緒にいられるなら、それが幸せ。

「えっと、あのさ」
思い切ったように改まった口調で、ユーノが言う。
「好きだよ」
「え、えと……あわわ、どうしたの、とと突然」
いきなりの告白に、なのははあたふたする。
「なのはと一緒に、いたいんだ。ずっと」
「ずっと、って……」
「ずっと、だよ」
ユーノはただ繰り返す。
「一緒にご飯を食べて、一緒に寝て……」

「僕は、なのはだけの人になりたいんだ」

なのはは、固まった。
「ダメ、かな?」
お互いの顔が真っ赤になっているのが、よく分かる。
静か過ぎる沈黙が、痛い。
「……よ」
なのはが、ぼそっと言った。
「え?」

「……いいよ」
今度は、ユーノが聞き返す。
「いいよ、って、それは、その、つまり?」
「もう、女の子に何度も言わせちゃダメなんだよ」
なのはは、ちょっと膨れながらも、いっぱいの笑顔で、ユーノにキスした。

「わたしも、ユーノ君だけの人になりたいっ!」

(了)


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