「……で、お前はまた何をやってるんだ」
「あぅ?」

相沢祐一は果てしなく辟易していた。
真琴と一緒に過ごす日々は確かに退屈しなかったが、イタズラの被害を受けるとなれば話は別だ。
「なっ、なによぅ、あたしの邪魔しないでよ」
「俺の邪魔もするな、いいな」
「じゃっ、邪魔なんかしないもん!」
脊髄反射で否定する辺り、絶対に何かを企んでいる。
祐一は溜息を一つ吐いて、自分の部屋へと戻った。

奇跡が、起きた。
誰が起こしたものなのか、それは知らない。
だが、真琴は今ここにいる。その事実だけで、祐一は十分だった。
──と思っていたのが去年まで。
実際は騒がしいだけの日々に逆戻りし、多少大人しくはなったものの、スキンシップという名のイタズラは止まる気配がない。
もちろん、楽しくはある。しかし、それとこれとは話が別だ。
新年早々、真琴は部屋に篭って何かをしている。
保育所も冬休みだからなのか、相当気合が入っているようだった。
何をしているにせよ、人様に迷惑が掛からなければ……と祐一は思っていた。

だから。
「なあ、真琴」
「ん?」
真琴を遊びに誘おうと、祐一は決めた。
イタズラのことなんて忘れさせるのが一番いい。
「これから、向こうの神社まで行かないか?」
「え? だってあそこ、誰もいないでしょ。そんな所に何しに行くのよ?」
フッと、何かに気付いたかのように真琴の顔が蒼ざめた。
「まさか、あたしを人気のないところに連れ込んで……」
「そんなことするかっ!!」
後ろに幽霊か謎ジャムでもいたのかと祐一も軽く驚いたが、まったくの杞憂だった。
呆れて遠くを見据えつつ、祐一は静かに言った。
「正月らしい遊びをするんだ。美汐もいるぞ」
「美汐も!」
友達の名前を聞いた途端、ぴょこんと立ち上がる真琴。
現金なことこの上ないが、まあよしとする。
手早く着替えて──その間部屋から追い出されたが──身支度を済ませると、真琴は飛び出すように部屋から出てきた。
「さっ、早く行こう!」
「おう」
スキップしながら楽しそうに階段を降りている。器用なものだ、と祐一は思った。

ざく、ざく、ざく。
一度溶けかけてまた固まった雪を、踏みしめるように歩く。
コートを着ていても、寒さが身体の芯まで染み込んでくる。
「しっかし寒いなー、地球温暖化なんて嘘だろ」
「っていうか、祐一が軟弱なだけよ」
この真琴は時々辛いくらいまっすぐに物を言ってくる。
確かに、運動部に所属してるわけでもなし、そもそも運動らしい運動は登下校くらいのものだが。
「名雪が寝坊ばっかりなせいで、これでも毎朝走り続けてるんだぞ」
「でもそれって全然褒められたことじゃないわよね」
「うっ」
この頃真琴は切り返しが上手くなってきた。
これが教育の賜物なのか、それとも単に時間経過で知恵がついてきただけなのか。
どっちにせよ、騒がしいのが理論武装されると余計に困る。
祐一は敢えて無言のまま、コートの前を押さえながら一歩先を歩き始めた。
「ま、待ちなさいよ」
真琴が追いついて──そして一歩先を行く。
「む」
つい、歩調を速めて真琴よりも先に行こうとする。
すると真琴も動いて……と、気付いたら全力疾走になっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
あれほど寒かった身体が、今は燃えるように熱い。
コートが重く感じられ、汗さえかきはじめている。
だが、負けるわけにはいかなかった。
勝ちも負けもあったものではないが、ここで真琴に負けることは自分に負けることだと言い聞かせた。
「うおおおおっ!!」

***


「真琴の勝ちぃ〜っ!」
そして負けた。
祐一は肩で息をし、一方の真琴は余裕しゃくしゃくのご様子。
流石は元気だけが取りえの奴だ、と負け惜しみの一つでも吐いてみたが、結果は覆らなかった。
雲ひとつない青い空が、妙に憎々しかった。
取り敢えず、明日からはランニングの一つでもしよう、と誓った。
「あけましておめでとうございます」
顔を上げると、目の前に美汐が立っていた。
元日は既に過ぎ、寂れた神社の前にいるというのに、振袖だった。
「随分とお疲れのようですね」
「あ、ああ、まあな」
だがまさか、ムキになった末に負けた、などとは言えない。
あくまで爽やかさを演出し、いい運動だったとばかりに額を拭った。
「しかし、こう走り込むとコートってのはいらなくなるもんだな」
そう言いながらコートを脱ぎ、近くの柵へ引っ掛ける。
「っていうか、それで寒くないのか?」
美汐の振袖を指差して、聞いてみる。
「ああ、これですか?」
大丈夫ですよ、と美汐は言って、身体のあちこちを指差した。
「かいろ、貼り付けてますから」

おばさんくさいな、とは死んでも言わなかった。

「それで、何するの?」
真琴が興味津々に聞いてくる。
祐一は二つのものを取り出して、真琴に見せた。
「……何、これ?」
「凧と羽子板だ。なんだ、知らないのか?」
「タコ? 足、二本しかないじゃない」
「違うっ」
予想通りのボケだったが、祐一は突っ込みを入れる気力を既になくしていた。
「凧ってのは空に飛ばすもんだ。この足がうまくバランスを取ってくれる。八本もあったら空中で絡まっちまうだろ?」
「うん、確かにそうね。でも祐一、最初に『空を飛ばすもの』って言わなかった」
「いや、分かるかどうか聞いたんだが……」
凧なるものの説明をするために、まずは実演してみせる。
最初は走りながら凧を風に乗せ、その後ゆっくりと糸を繰り出していく。
「あとはどんどん糸を出していけば、凄く高くまで上がっていくんだぞ」
電線のない空間は、都会化してきたこの街ではそれ相応に珍しい。
神社の境内は、まさに凧揚げをするにはうってつけの場所だった。
「やってみるか?」
糸を戻して真琴に渡してみると、とても面白そうに「やる!」と叫んだ。

「わあっ」
祐一が小学校の時に作った、今見ればお世辞にも上手いとは言えない絵が描かれた凧。
だが、それはあまりにも些細なことで、真琴は夢中になって走り回った。
「ゆーいちーっ! みーしーおーっ! ほら、高く上がってるよ、高くー!!」
「おお、凄いな」
早くもコツを掴んだらしく、凧は祐一に出せるどんな高さよりもずっとずっと、天に近かった。
まるで、自由奔放に駆け回る真琴そのものみたいに。
「……あの子も、随分と元気になりましたね」
美汐が、感慨深げにぼそっと言った。
「ああ。ありがとな、美汐」
「いえ。私はただ、あなたには私と同じ事を繰り返して欲しくなかった、そしてその願いが叶った、それだけです」
「それだけで十分だよ。お前がいなかったら、俺はきっと……いや、それを考えても無駄だな」
今、目の前に真琴がいる。
元気に走り回っている。
それ以上の、何を望むというのだろうか?
それこそが、望み続けたたった一つの願いだったのだから。
「ネガティブな妄想は、もう沢山だ」
「ええ、正月早々縁起が悪いですしね」
真琴が、手を振って美汐を呼んでいる。
「ほら、行ってやってくれ。あいつにとって、お前と過ごすのが一番楽しいんだから」
美汐は立ち上がると、一度だけ祐一を振り返った。
「それは違いますよ?」
真琴の許へ歩いていって、美汐は女二人の会話に花を咲かせ始めた。

「ところで祐一、さっきの板は何だったの?」
ひとしきり凧揚げで遊び終ると、真琴がそう聞いてきた。
「あぁ、これか?」
羽根と板を取り出して、祐一は説明する。
「これは『羽根つき』といってな、まあバドミントンみたいなものだ。但し、一つルールがある」
「ルール?」
祐一は、厳かに言った。
「負けた方は、墨で顔を黒く染められる運命にあるのだ」

「奴の運動神経は化け物か」
真琴は、フリスビーを投げた時の犬よりも正確だった。
筆は握りっぱなしで、祐一と美汐を交互に塗り潰している。
心なしか、祐一の方が酷いのは気のせいなのだろうか。
「すみません、この手の遊びはからっきしで……すごろくとか、福笑いなら得意なのですが」
「……カルタは?」
「皆さんが早すぎて取れません」
やっぱりな、とは言わずに、祐一はただ真琴が嬉々として墨を塗りたくってくるのを黙って耐えた。
「っていうかお前も、少しは顔に墨を塗られろ!」
気合を入れて羽根を飛ばしていくが、まるで磁石が引き寄せられるように真琴は華麗にポイポイ返してくる。
美汐の方に行ったが運の尽き、百発一中くらいだった。
「わーい、またあたしの勝ち〜」
美汐の顔に何かしら書いていく。できあがったのは、見事なパンダだった。
「ふっふっふ、それじゃ行くわよ!」
そして今度は祐一にスマッシュ。羽根つきでそんな技をしなくてもいい。
案の定羽根を拾い損ねて、祐一は本日十度目の書初めをされるハメになった。
「肉……と。あははっ、一度やってみたかったのよねぇ」
きっと、鏡を見てはいけない顔になってしまっているだろう。
溜息混じりに、今度こそはと気合を入れ直して、
「ぷっ、ふふふ……」
美汐が笑い出した。
一瞬、祐一はキョトンとしたが、すぐにその意味に気付いて笑い出した。
「ふはははっ、美汐の顔だって、酷いじゃないか……ははは、ははははっ」
「相沢さんの顔も、凄いことになってますよ……ふふっ、ふふふふ」
神社中に響きそうな大声で、祐一たちは笑いあった。
腹が痛くなって、文字通りに笑い転げて。
すっかり収まった頃には、息が苦しくなっていた。
「はぁ……ここまで笑ったのも久しぶりだな」
「ええ。私は、もう何年ぶりなのか分かりません」
立ち上がって、真琴と美汐をみやる。
二人とも、笑い疲れているようだった。
「そろそろ、帰るか」
「そうですね」
「……あぅ」
コートを取りに戻ろうと歩き出したところで、真琴が祐一の服をくい、と引っ張った。
「どうした、真琴?」
「まだ、帰りたくない……」
寂しそうに、鼻を鳴らす。
祐一は、小さく溜息を吐いて、けれど笑いながら、真琴の頭に手を置いた。
「名残惜しいのは分かるが、別に今日が最後って訳じゃないだろ?」
くしゃくしゃっと撫でて、肩を叩いてやる。
「ほら、行って来い」
押し出されるように美汐の許へ走っていった真琴は、もじもじしながら頭を掻いた。
「み、美汐……また、遊んでくれる?」
「ええ、もちろん」
その一言でパァッと顔が輝き、真琴は満面の笑みで美汐の手を握った。
「また、遊ぼう!!」

顔中に着いた墨を洗い流すのに結構な時間が掛かったのは、また別なお話。

雪を再びざくざく言わせながら、真琴がぼやく。
「ゆーいちー、帰り道も一緒だったら何もあそこでお別れしなくても良かったじゃないのよぅ」
「悪ぃ悪ぃ、同じだってすっかり忘れてたからな」
日は既に傾いている。西の空に雲はないから、間もなく夕焼けが街を覆うだろう。
道往く人々も家路を急いでいる。
「俺たちも、早く帰るか」
「そうですね」
いつの間にか、分かれ道に来ていた。
美汐とは、さようならだ。
「では、私はこれで」
手を振りながら、何度も後ろを振り返って真琴を見る。
そして真琴も、美汐が角を曲がって見えなくなるまで、ずっと見送っていた。
「……あっ!!」
突然、真琴が大声を出して硬直する。
「あたし、ちょっと行くところがあるの! 美汐を連れ戻してきて!」
「え、ちょっと待て」
「お願いね!!」
言うが早いか、真琴は祐一を置いて商店街の方へ突撃してしまった。
「まったく、なんなんだ、もう……」
ぶつくさ言いながら、祐一も一つのことを思い出した。
「……しまった、そうだったのか。それじゃ、俺もちょっくら買い物に行くとするか」
祐一は、鈍った身体に鞭を打ちつつ、美汐の家まで走っていった。

「……あれ、なんで祐一ここにいるの?」
商店街のど真ん中で、真琴はそう聞いてきた。
「あ、ああ。ちょっと買い物があってな。お前こそどうしたんだ?」
「あたし? あたしはねぇ……」
聞かずとも、分かった。
さっきから背中に隠しているもの。そこから立ち上がってくる匂い。
「じゃーん!」
取り出したのは、やはりというか、肉まんだった。
「祐一、問題です。今日は何の日でしょうか?」
「今日?」
祐一は、わざとらしく指を折りながら、今日が何日か数えた。
「今日は6日だから、あゆの誕生日イブだな」
「……えー」
途轍もないジト目で祐一を睨みつけてくる真琴。
祐一は『すまんすまん』と言いながら、訂正した。
「オホン、今日は君の誕生日だね、真琴くん」
「正解!」
という訳で、と真琴は祐一と美汐の手に肉まんを乗せていく。
「あたしの誕生日を祝って、乾杯!」
ちょん、と肉まんをくっつけあって、真琴は肉まんにかぶりついた。
「……ふふ、真琴らしいですね」
「ああ、まったくだ」
奇異の目で見られながらも、仲良く三人、揃って肉まんを食べたのだった。

帰り際、美汐は祐一に耳打ちした。
「今日、私は帰らせて頂きます。相沢さんは真琴のお願いを、聞いてあげて下さい」
「って、お前は来ないのか?」
水瀬家の親子は、きっとパーティーの準備をしているだろう。
しかし美汐はかぶりを振って、別れを告げた。
「ええ、私より相沢さんの方が、頼りになりますから」
意味深な言葉を残して、美汐はゆらりと踵を返していった。

「あーあ、あたしも振袖着たかったなあ」
真琴、本日二度目のぼやき。
「無理は言うな。大体お前が着たらちんちくりんだろうが」
「えー、ひっどーい」
家に帰ってくると、予想通りいつもより物凄く豪華な食事を用意しているところだった。
「真琴の誕生日をコロッと忘れてたの、祐一だけだよ」と名雪までもがジト目になっていたのを、祐一は忘れない。
「ところで、祐一は何を買ってたの?」
「ん? これか?」
茶色の紙袋に入った何かを指差して、真琴が聞いてきた。
「飯を食い終ってからの秘密だ」
「ケチー」
「ケチで結構」
隙あらばひったくろうとする真琴の手を軽やかに避けて、祐一は足元の漫画に目をつけた。
「お、またお前新しい漫画買ってきたな。どれ、お兄さんに読ませなさい」
「だめー、それまだあたし読んでないんだから!」
「それじゃ、一緒に読むか?」
「……うん」
作戦成功。
あとは、注意をひきつけたまま離さず、適当な段階で机の引き出しにでも隠しておけば大丈夫だろう。
祐一は真琴を膝の間に座らせて、朗読を始めた。
もちろん、森本レオの声も忘れない。
真琴は、祐一の声にただ聞き入っていた。
「──そして二人は、一緒に眠ったのでした」
読み終ると、真琴は涙ぐんでいた。
「良かったねぇ」と、物語に出てきたヒロインをずっと労い続けている。
「ほれ、そろそろ時間だぞ、真琴。下に行こうぜ」
「うん」
丁度ベストタイミングで、階下から名雪の声が聞こえてきた。
降りていって、テーブルに座る。
すると、一旦照明が落ちて、その後、ゆっくりとポッ、ポッとロウソクに一つずつ火を灯されていった。
「真琴、誕生日おめでとう」
「おめでとう、真琴」
誕生日パーティーは、かなり豪勢に行われた。
イチゴの沢山乗ったホールケーキを初め、ローストビーフやらカルボナーラやら、改めて水瀬秋子という人物の底力を思い知った。
「ふーっ」
刺さったロウソクの炎を全部吹き消して、割れんばかりの拍手が溢れる。
真琴は、神社で見た時よりもはしゃいでいるように見えた。
ソースなんかで口の周りを汚しているのを拭き取るのが、半ば祐一の役目になっていた。

「そういえば、結局アレ何だったの?」
真琴が思い出したように聞く。
「ああ、アレか。よし、今持ってくるからな」
祐一は二階の部屋まで行き、隠していた紙袋を取り出して、真琴の元へと戻る。
「ささやかながら、俺からお前への誕生日プレゼントだ」
そしてそれを開いてみせると、
「うわぁ!」
真琴は、驚きとも喜びともいえる顔で叫んだ。
「花火だ!」
「早速やるか?」
いくつもある袋のうち一つをヒラヒラさせて、祐一が聞く。
真琴は、もちろんとばかりに両手を振り上げた。

***


赤、青、黄色、緑、紫、オレンジ。
ありとあらゆる色の火花が踊って、弾ける。
「あはは、ゆーいちぃ、これキレイだよぉーっ!」
所狭しと庭中を走り回って、真琴は冬の花火に興じていた。
「改めてやると風流ねぇ」
名雪の母、秋子も、納得したようにうんうんと頷いていた。
パチパチと爆ぜる線香花火を眺めているのも、シューッと勢い良く火が噴き出してくるタイプの花火を振り回すのも。
「真琴の奴、凄く楽しそうだな」
しかし、楽しい時間は永遠には続かない。
三つあった袋を全部使い切ると、再び庭には静寂と夜闇が戻ってきた。
「……さ、家の中に戻るか」
「うん」
名雪と一緒に、真琴は居間に戻った。

そして風呂上がり。
「……そういえば」
真琴の部屋でくつろぐ祐一は、部屋の主に聞いた。
「お前、何やってたんだ?」
「何、って?」
「ほら、昼間、っていうかこのところ何かやってただろ」
「あぁ、アレ」
真琴は立ち上がると、引き出しを祐一と同じくゴソゴソやって、そしてそこから毛糸の塊を取り出した。
「マフラー?」
「そう、マフラー」
それにしては、少し長い気がする──と思っていたら、真琴が呟いた。
「ねぇ、あたしもう一つ誕生日プレゼント、欲しいんだけど」
祐一は何も言わず、その先を促した。
真琴は、何か言い辛そうに淀んでから、ゆっくりといった。
「誕生日プレゼントは……今夜、ずっと一緒にいて」
「え、それだけでいいのか?」
祐一は、あまりに簡単なお願いに拍子抜けした。
それでも、真琴は、コクリと頷いた。
「ねぇ、あたしの誕生日なんだから、一緒にいなさいよ」
真琴がマフラーを首に巻き、余った長い方を祐一に差し出す。
祐一は、真琴の肩を抱き寄せて、マフラーを首に巻いた。
「大丈夫だ。俺はずっと、お前のそばにいるさ」
「うん……」

いつの間にか、深々と雪が降り始めていた。
でも、二人なら、全然寒くはなかった。


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